最終更新日:2023年9月20日 重量鉄骨鉄骨
【鉄骨造の家づくり】重量鉄骨と軽量鉄骨の違いとは?
【鉄骨造の家づくり】重量鉄骨と軽量鉄骨の違いとは?
鉄骨造は鋼材の厚みによって「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」に分かれます。
しかし、この二つは厚み以外にも大きく異なる点がたくさんあるのをご存じでしょうか?
今回は、それぞれの特徴や違い、メリット・デメリットをご紹介します。
単純に「鉄骨造」でまとめてしまうともったいない…!ぜひ理解を深めて、後悔のないマイホーム計画を進めてくださいね。
さっそく二つの違いを見ていきましょう。
重量鉄骨と軽量鉄骨の違い
重量鉄骨と軽量鉄骨の違い
重量鉄骨造 | 軽量鉄骨造 | |
---|---|---|
鋼材の厚み | 6㎜以上 | 6㎜未満 |
法定耐用年数(住宅用) | 34年 | 3mm未満:19年 3mm超4mm以下:27年 |
主な建築用途 | ビル、マンション、商業施設 | 戸建て住宅、アパート |
耐久性 | ||
耐震性 | ||
間取りの自由度 | △ | |
費用 | △ |
特に注目すべきポイントは、重量鉄骨造は軽量鉄骨造に比べ頑丈で耐用年数も長い点でしょう。
重量鉄骨造は鋼材が厚いだけでなく、接続をボルトと溶接で緊結させることで強い剛性を発揮できるのです。
また、縦にも横にも広がる大空間をつくることが得意なため、ビルやマンションといった大型建築だけでなく、住宅の設計にも自由度の高さを活かせます。
重量鉄骨造を選択すれば、大きな窓のリビング、開放的な吹き抜け、使い勝手の良いインナーガレージなどを実現できるでしょう。
鉄骨造と呼び名をまとめられることも多い両者ですが、一般的に登記上では次のように記載されます。
- 重量鉄骨造=鉄骨造
- 軽量鉄骨造=軽量鉄骨造
見た目による判断はかなり難しいため、カタログや住宅展示場などで「鉄骨造」と記載されている場合には、住宅会社に分類をくわしく聞いてみることが、両者を確実に見分ける方法です
重量鉄骨と軽量鉄骨のメリット・デメリット
特徴に違いのある重量鉄骨造と軽量鉄骨造ですが、メリットとデメリットはそれぞれどういった内容があるのでしょうか。
以下にくわしく見ていきましょう
メリット
重量鉄骨と軽量鉄骨のメリット比較
鉄骨造は鋼材が工場で生産されるため、木造などに比べ品質が一定に保たれやすいメリットがあります。
また重量鉄骨が頑丈なフレームで大空間をつくりやすい一方で、軽量鉄骨は人力でも運べる鋼材の軽さにより狭小地や変形地での建築が得意です。
軽量鉄骨造のアパートなどでよく指摘される「防音」の問題も、重量鉄骨造では多少軽減され、振動なども伝わりにくい傾向があります。
デメリット
重量鉄骨と軽量鉄骨のデメリット比較
重量鉄骨造の1番のデメリットは、やはり建築コストが比較的高い点です。
鋼材の価格だけでなく、重い建物を支えるための基礎・地盤が必須となります。場合によっては地盤改良工事を行うケースもあり、総工事費が高額になる可能性も否めません。
軽量鉄骨造では、防音性・遮音性についての配慮が欠かせません。また通気性・断熱性にも劣るため、高性能の断熱材や換気システムの計画が必須となるでしょう。
重量鉄骨のメリット | 軽量鉄骨のメリット |
---|---|
耐久性・耐震性が高い | 重量鉄骨に比べると低コスト |
大空間・自由な間取りが可能 | 品質が安定しやすい |
品質が安定しやすい | 狭小地・変形地などにも建てやすい |
軽量鉄骨に比べて防音性・遮音性に優れる | 木造に比べ耐久性・耐震性が高い |
コンクリート造に比べると低コスト・短工期 |
重量鉄骨のデメリット | 軽量鉄骨のデメリット |
---|---|
木造・軽量鉄骨に比べると高コスト | 防音性・遮音性が低い |
重量があるため地盤や基礎の強化が必要 | 木造に比べ通気性・断熱性が低い |
耐用年数が長いため固定資産税が下がりにくい | 間取りが変えにくくリフォームが難しい |
まとめ
今回は、重量鉄骨造と軽量鉄骨造の違い、メリット・デメリットをお伝えしました。
「鉄骨造」と一括りにされることも多い両者ですが、その内容はさまざまに異なるため、実際に建築する際にはどちらの鉄骨であるかを確認することが必要です。
希望条件や現在のお悩み、予算、敷地条件を考慮したうえで、一番に理想を叶えられる工法を選択していきましょう。
カヤノキ建設は、地域密着型の建築会社として、大阪で重量鉄骨造の建築を数多く扱ってまいりました。
一級建築士とのコラボレーションにより、品質・デザインについても妥協のない建築をお約束します。住宅以外にも、工場、倉庫、事務所ビルといった建物の施工が可能です。
大阪で重量鉄骨造をご検討の方は、カヤノキ建設までお気軽にご相談ください。